リレーコラム 第3回:ちゃとらさん(ういんどみる・ディレクター)

佐藤さん、活動10周年おめでとうございます!

そんなおめでたい記念の場でこんなコラムを書かせてもらっていることに、正直戸惑っている自分がここにいます。というのも私が佐藤さんと初めてちゃんとお仕事をさせていただいたのが2005年のこと。佐藤さんが10年間活躍されている中の、たった半分だけの時間。それ以前にも「今度是非お仕事お願いしますね」というやりとりを何度かさせてもらってはいましたが、その頃は佐藤さんの活躍をただ傍目に眺めているだけでした。そんな自分に今回佐藤さんが直接連絡をくださり、「転機になったメーカーさんだと思っている」という言葉とともにこんな役目をいただけたことに、感謝と驚きの気持ちでいっぱいなのです。多分それは、佐藤さんが本当にまっすぐな人だから、なおさらそう感じるんだろうと思います。

私の知っている佐藤さんは、作品に対しても、メーカーに対しても、まっすぐに、そして人一倍真剣に向き合ってくれる素晴らしい人です。その姿勢は言葉にすれば単純なものなのですが、言葉に出来ない佐藤さんらしさというものがそこには溢れていて、うまい言葉で表すことが出来ません。作品の資料があれば熟読し、ちゃんと自分の中で世界を広げてしっかりと表現してくれる。こんな感じで歌って欲しいとお願いすれば、それが普通とは少しずれていたもの(言うなればある意味素人意見)でも疑問を挟まずに、真剣に応えてくれる。という言葉だけだと至極普通かもしれませんが、そんな生ぬるい感じでは到底収まらず、そこにすごく熱を感じるのです。現場にはこちらも相当本気で挑んでいるのですが、佐藤さんと対峙していると、「やばい、もっと真剣にならなきゃ」というプレッシャーをかけられるほどに。本当にうまい表現がみつからないのですが、これを読んでくれている方に、少しは「佐藤さんらしさ」を伝えることができていれば良いのですが……。

そんな佐藤さんなのですが、ひとたび現場を出ると急に可愛いらしい人になります。あれ、佐藤さんってこんな小柄な人だったっけ? とギャップに度々惑わされたりもします。明るくて元気で、Elements Garden の皆さんとの掛け合い漫才もとても楽しいです。

なんてことを書いてると、また佐藤さんに歌って欲しくなってきました。今まで半分しかお付き合いできなかった分、次の10年はフルでお付き合いさせてもらえれば最高です。これからもずっと、「佐藤さんらしく」いてください!

プロフィール

ちゃとら:『結い橋』『はぴねす!』『祝福のカンパネラ』などを手掛ける美少女ゲームメーカー、「ういんどみる」ディレクター。