リレーコラム 第15回:藤田淳平さん(Elements Garden)

10周年おめでとうございます!!!

ってか、10年ですかー。もう10000年近く一緒に居るような、僕の中ではそれだけ大切で重要な方なんです。

自分が音楽の仕事に就いてほんの1~2週間目の頃、「カナリア」の「シールド」という曲でご対面したのがはじめての事だったとおもいます。ご対面、といっても僕は収録スタジオには行けなかったので、Macintoshの画面に映るボーカルデータの「波形」とご対面したわけです。ぺーぺーの駆け出しだった僕は慣れないパソコンに苦労しながらリップノイズをせっせとカットしてました。その歌声は今にも壊れそうで、消えそうで、なんて繊細な人なんだっっ、って思ってましたが、しばらくして実際にお会いした時に、体はちっちゃいのに声はデカイわよくしゃべるよく笑うわでそのパワフルさに圧倒されてしまいました。というか当時クールでカッコつけぇの音楽家を気取っていた僕は、うわこの人、肌の合わないタイプだ、と、変に拒否反応を起こしていたのを覚えています(笑)

ま、気取ってたというか、あまり感情を表に出すのが苦手だったんですね。

そんな僕を変えてくれたのが佐藤さんだったなあと、これは本気で思ってます。周りのひとも巻き込んでみんなで楽しくなる笑顔、つらい時の涙、理不尽な事に対する怒り、、、そういった喜怒哀楽を体ごとぶつけてくる佐藤さんを見てて、あ、人ってこうやって生きていくんだな、って思うようになって。感情を出すって全然かっこ悪いことじゃないんだなって、それから徐々に変わっていけましたね。本当に人生観がぐるっと変わっちゃったくらい影響を受けました。

そんなわけで今では肌の合わないタイプではなく、笑いのつぼが非常に合う愉快なカンケイとなりました。あ、主にドリフ的なやつです。

10年。年代別のコラムをちょっと見ても、しっかし盛りだくさんな人生ですよね~~。これからもまだまだ追加されるエピソード。僕は何十年後かに「ひろ美太閤記」が刊行されるのをひそかに楽しみにしております。

Elements Garden 藤田淳平

プロフィール

藤田淳平:アニメ・ゲームを中心に楽曲を制作・提供する作家チーム「Elements Garden」のメンバー。「夜刀姫斬鬼行」「G線上の魔王」「シュガーコートフリークス」等多数の作品を手掛ける。